疾患と検査値の推移
再生不良性貧血の臨床病態と臨床検査学的特徴
石山 謙
1
,
中尾 眞二
1
1金沢大学大学院医学系研究科細胞移植学(血液・呼吸器内科)
pp.620-625
発行日 2008年7月1日
Published Date 2008/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543102121
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はじめに
再生不良性貧血(aplastic anemia,AA)は,赤血球,白血球,血小板の三系統がいずれも減少する汎血球減少と骨髄の低形成を特徴とする症候群であり,類似の徴候を示す疾患群から他の疾患を除外することにより初めて診断することができる.先天性と後天性が区別され,後天性はさらに特発性,二次性,特殊型に分類される(表1).また,AAは血球減少の程度により5段階に分類されている(表2).
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