Laboratory Practice 〈一般●精度管理・1〉
尿検査(試験紙・沈渣)の精度管理
宿谷 賢一
1
,
下澤 達雄
1
1東京大学医学部附属病院検査部
pp.523-527
発行日 2008年6月1日
Published Date 2008/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543102104
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はじめに
精度管理は重要な業務であり,すべての検査項目が該当する.しかしながら,用手法で行われる検査については軽視される傾向がある.内部精度管理では測定値管理のみではなく,検査技術・試薬ロット管理など広範囲にわたる検査業務について実施する必要がある.2005年から開始された日本適合性認定協会(The Japan Accreditation Boards for Conformity Assessment,JAB)によるISO15189臨床検査室認定では,検査室要員に対して検査を実施する力量をもつことが求められている1).鏡検者の力量により結果に及ぼす影響がある形態検査は,内部精度管理の実施が必要不可欠である.本稿ではISO15189を踏まえて,簡易的な検査である尿定性検査や,形態検査である尿沈渣検査に必要な内部精度管理について概説する.
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