技術解説
試験紙による尿検査法
斎藤 正行
1
,
荒木 徳子
1
,
古屋 清一
1
,
平出 聰
2
,
橋本 昌子
2
,
香川 みち
2
,
田辺 美佐子
2
,
猪瀬 栄子
2
1東大分院臨床化学検査室
2東京逓信病院一般検査室
pp.159-165
発行日 1962年3月15日
Published Date 1962/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542905937
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臨床医学を今日のごとく飛躍的に進歩せしめた原因を考えてみるに,その中での新しい検査法の役割は見逃せない事実である。そして最も日々の診療に結びつく尿検査法のインスタント試験紙による画期的改善は,その簡易・安定・迅速性より精度は一段と向上,検査成績は病状のタイミングに合い,かつ検査対象は数的にも質的にも大きく拡大され,気づかない潜在性病変が広くひろいあげられ,われわれの健康管理に非常な貢献をしている。しかしいくらすばらしいものであっても,それが正しく操作され,最適の場が与えられなければ威力は発揮されないことは申すまでもない。ここでは最もポピュラーの検査項目についての正しい用い方と信頼性(精度)を私たちの実験データーとともに解説して見たいと思う。
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