Laboratory Practice 〈病理●内部精度管理・1〉
病理検査室のインシデントの現状とその対策
畠 榮
1
1川崎医科大学附属病院 病院病理部
pp.59-61
発行日 2008年1月1日
Published Date 2008/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543101975
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はじめに
病理検査はほかの分野の検査と異なり,その成績は単なる数値として表せるデータではなく最終診断的要素をもち,臨床において診断や治療方針の決定に重要な役割を担っている.病理形態検査がからむインシデントならびに医療過誤のなかで,頻度が高く,しかも重大な事件に発展しかねないのは検体の取り違えやラベルの貼り間違いなどが考えられる(図).本稿では病理・細胞診検査のインシデントに関して,その要因と当院で行っている防止対策の現状を報告する.
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