Laboratory Practice 〈臨床生理●脳波検査のステップアップ・2〉
脳波検査に必要な医用工学の知識(Ⅰ)―一般的な雑音対策と差動増幅器の原理
石山 陽事
1
1杏林大学保健学部臨床生理学・医用応用工学教室
pp.47-51
発行日 2008年1月1日
Published Date 2008/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543101972
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はじめに
脳細胞の活動に伴う電気現象である脳波は生体の電気現象のなかでも最も微弱な電位である.そのためいろいろな雑音が脳波記録に混入する.脳波検査は雑音との戦いといっても過言ではない.したがって,脳波検査の雑音対策そのものが医用工学の理解につながるものである.図1に従来のアナログ脳波計と最近のディジタル脳波計のブロック図および雑音混入脳波から雑音除去を行う各ブロックの機能を示す1).ここでは,これらの雑音対策のための医用工学について2回に分けて解説する.第1回目は脳波検査に関する一般的な雑音対策と差動増幅器の原理について解説する.
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