増刊号 メタボリックシンドローム健診検査技術マニュアル
各論
3. 検査後手順―検査結果の読み方と利用法 5) メタボリックシンドローム以外の検査値の異常
高木 康
1
1昭和大学病院臨床検査部
pp.1277-1283
発行日 2007年10月15日
Published Date 2007/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543101899
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“内臓脂肪症候群,メタボリックシンドローム”の特定健診が2008年4月から施行される.“健診”とは健康診査(従来は健康診断と呼ばれていた)の略称であり,同じ発音の“検診”は病気に罹っているかを検査するために診察すること,である.一方,“健診”は特に目的とする疾患を限定せず,健康であることの証明を目的としたものである.入社試験や入学試験の際の健康診査ばかりでなく,基本健診や事業所健診,さらには成人病健診や人間ドックもこの“健診”である.
このような健康診査で検査されている項目には表に示したような項目がある.本稿ではこのような人間ドックなどで広く検査されている項目のなかから最も頻繁に検査されている特定健診検査以外の検体検査について解説する.これら健診・人間ドックでは検査の異常は軽微なことが多く,生理的変動・医原的変動について詳細に解説し,基準値は成人の成績を記載する.
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