増刊号 包括医療と臨床検査
第2章 各論―疾患の診断治療のために最小限必要な検査
21.甲状腺機能亢進症,甲状腺機能低下症
家入 蒼生夫
1
,
沼部 敦司
1
1獨協医科大学臨床検査医学
pp.1075-1079
発行日 2003年9月15日
Published Date 2003/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543101575
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わが国の包括医療制度は,まず大学病院の本院など特定機能病院等全国82施設で,入院医療を対象にDPC(Diagnosis Procedure Combination)により導入された.DPCでは,疾病の分類を14桁の番号を用いて,主要診断群(2桁),傷病名(4桁)以下,入院目的,年齢,手術の有無,処置の有無・内容,副傷病,重症度(意識障害の有無)を表記する.疾患の分類システムは,死因統計を目的に構築された国際分類ICD-10を基にしているので,今回の“最も医療資源を費やした傷病名”分類にそぐわない面が既に指摘されており,早い時期に今回の結果をみながら見直しが行われると思われる.
甲状腺機能亢進症は,DPC分類最初の6桁は10-0140で,手術のない場合,ある場合(K462,バセドウ病甲状腺全摘・亜全摘術),その他の手術のある場合の3種類に区分されている.
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