増刊号 包括医療と臨床検査
第1章 総論―包括医療とは
3.検査部での対応
4)リアルタイム検査
高木 康
1
1昭和大学医学部臨床病理学
pp.935-937
発行日 2003年9月15日
Published Date 2003/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543101547
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
日本の医療はこの数年で劇的に変化してきている.DRG/PPSやクリニカルパスなどの医療の標準化が提唱され,根拠に根差した医療(evidence based medicine;EBM)や情報開示など,患者が主役の医療へと変化してきている.特に,包括医療は高騰する医療費と医療の標準化のうえから重要であり,経済的・効率的医療の実践のために重要であると考えられている.これは全医療費の10%前後を占める臨床検査についても効率的な検査,診療に直結する検査の実施が強く望まれるようになってきている.
本稿では包括医療における検査部の対応としてのリアルタイム検査について,その理論と有用性について解説する.
Copyright © 2003, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.