ラボクイズ
血液検査 3
東 克巳
1
1東京大学医学部附属病院検査部
pp.124
発行日 2003年2月1日
Published Date 2003/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543101328
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症例:22歳,女性.2001年11月10日ころより左頸部リンパ節腫大に気付いた.近医で抗生剤の投薬を受けたが,同年11月15日後より38℃台の弛張熱を来し,全身倦怠感・頻回の嘔吐・咽頭痛が出現したため,当院耳鼻科受診.その後内科へ転科となり精査加療目的で当日入院となった.入院時は,血圧130/80,脈拍72/分,体温38.0℃,呼吸数35/分,意識清明.口蓋扁桃は発赤腫脹し,咽頭の狭窄が見られる.リンパ節は両頸部に2~3個ずつ拇指頭大に腫脹し,弾性軟,移動性は保たれている.両鼠径部にも2~3個ずつ触れる.しかし,腋窩では触れない.また,肝脾も触れない.
表に検査所見と図1,2に末梢血標本で見られた細胞を示した.
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