技術講座 生理
眼球運動検査法
三村 治
1
1兵庫医科大学眼科学教室
pp.111-115
発行日 2007年2月1日
Published Date 2007/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543101159
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
新しい知見
これまでの電気眼振図(electro-nystagmography,ENG)や赤外線光電素子法は電極や光電素子を用いて電気生理学的に眼球運動を記録するものであり,主に水平方向の眼球運動を記録解析するのに適していた.一方,より見たままを再現するビジュアルな記録法としてビデオを用いた記録が用いられるようになり,水平だけでなく垂直方向(場合によっては回旋方向も)の記録が容易にできるようになった.赤外線ビデオ眼球運動記録装置(video oculography,VOG)はこの撮像された画面の主として瞳孔中心を追跡することにより,ENGと同じように位置情報をデジタル信号としてアウトプットするものである.
Copyright © 2007, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.