どうする?パニック値 血液
12. 骨髄像の異常
松尾 収二
1
1天理よろづ相談所病院臨床病理部
pp.1442-1444
発行日 2006年11月1日
Published Date 2006/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543101151
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骨髄像は形態検査なのでパニック値という表現は使えないが,速報しなければならない形態所見は存在する.骨髄検査の前に臨床症状や末梢血液検査で異常が予測できていることも多いが,それでも骨髄検査の速報は速やかな診断や治療方針の決定につながることは多い.もちろん予想しなかった所見がみられたときの速報の有用性は何をかいわんやである.以下,どのような所見がパニック値に相当し,どのような対応が必要か概説する.
当院の基準
大まかには以下の基準が挙げられるが,検査目的に応じて臨機応変に対応すべきである.例えば不明熱などで診断に苦慮している場合は骨髄像のいかんにかかわらず速報すべきである.
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