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急性骨髄性白血病 FAB分類M4Eo
寺島 道子
1
,
東 克巳
1
1東京大学医学部附属病院検査部
pp.524
発行日 2006年6月1日
Published Date 2006/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543100918
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今回は,FAB分類のM4Eo(myelomonocytic leukemia with eosinophilia)を取り上げた.FAB分類(French-American-British classification)のM4EoはWHO分類ではacute myeloid leukemiasのなかの染色体異常を伴うacute myeloid leukemia with recurrent cytogenetic abnormalitiesのAMLwith inv(16)(p13q22)or t(16;16)(p13;q22),(CBFβ/MYH11)となる.
FAB分類のM4Eoは,骨髄中の芽球〔typeⅠおよびtypeⅡ:少数のアズール顆粒やアウエル小体(Auer body)を認める〕が全骨髄有核細胞から非造血細胞(リンパ球,形質細胞,肥満細胞,マクロファージ)および赤芽球を除外したNEC(nonerythroid cell:bone marrow cells excluding erythblasts)の30%以上で,顆粒球系および単球系細胞が20%以上,赤芽球系細胞が50%未満とされている.さらに芽球のPOD(peroxidase,ペルオキシダーゼ)反応もしくはSBB(sudan black B,ズダン黒B)染色の陽性率が3%以上とされている.M4に類似しているが,骨髄にて異常顆粒を有する好酸球がNECの5%以上認められるとされている.また染色体検査では,inv(16)(p13q22)の核型異常が認められる.
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