トピックス
〔レプチン/アディポネクチン〕比の臨床的有用性
織田 直久
1
,
堀川 幸男
2
,
伊藤 光泰
1
1藤田保健衛生大学内科内分泌代謝科
2群馬大学生体調節研究所調節機構部門遺伝情報分野
pp.1504-1506
発行日 2004年12月1日
Published Date 2004/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543100907
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
近年,脂肪細胞から分泌される生理活性物質が,肥満,糖尿病,動脈硬化などの病態と深く関わりがあることが明らかになり,その生理活性物質は総称して,アディポサイトカインと呼ばれている1).その中でも,レプチン,アディポネクチンが特に注目されている.
血清中のレプチン,アディポネクチンは抗肥満作用が期待されることから善玉ホルモンと考えられている.女性は男性よりも高い値を示す.レプチン,アディポネクチンは脂肪細胞で造られるにもかかわらず,肥満の病態においては,レプチンは脂肪細胞の増加により上昇する2)一方,アディポネクチンは脂肪細胞の増加により減少する3)ことが確認されている.
Copyright © 2004, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.