増刊号 細胞像の見かた―病理・血液・尿沈渣
第2章 血液 骨髄塗抹標本の見かた
7.FAB分類
5)M2,M3,M3 variant
清水 長子
1
1慶應義塾大学病院中央臨床検査部
pp.1175-1179
発行日 2004年9月15日
Published Date 2004/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543100816
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
はじめに
正常造血は多能性造血幹細胞により維持されている.白血病は,この幹細胞の1個が形質転換し白血病幹細胞となり増殖し,骨髄,末梢血にも流れ増加していく病態である.
本稿では,FAB分類の急性骨髄性白血病(acute myeloid leukemia,AML)であるM2(分化型骨髄芽球性白血病,myeloblastic leukemia with maturation)とM3(前骨髄球性白血病,hypergranular promyelocytic leukemia)について示したい.
Copyright © 2004, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.