増刊号 細胞像の見かた―病理・血液・尿沈渣
第2章 血液 骨髄塗抹標本の見かた
7.FAB分類
4)M0,M1
野木 岐実子
1
,
島津 千里
1
1帝京大学医学部附属病院中央検査部
pp.1172-1174
発行日 2004年9月15日
Published Date 2004/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543100815
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急性白血病の分類は広くFAB分類が用いられている.この分類は1976年に提唱され,その後改定追加がなされたもので,細胞形態とミエロペルオキシダーゼ染色(myeloperoxydase stain,MPO stain)などの細胞化学所見を基本としている.
芽球のMPO陽性率3%以上をAML(acute myelocitic leukemia,急性骨髄性白血病),3%未満をALL(acute lymphocitic leukemia,急性リンパ性白血病)と診断する.さらにAMLのM0,M5a,M6,M7ではMPO陽性率が3%未満であるため,MPO以外の補助診断が必要となる.
ここではM0とM1について解説する.
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