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γ-グルタミルトランスぺプチダーゼ欠損症の症例―一兄弟の例
飯田 昌男
1
,
安原 義
2
,
久保 博昭
3
1埼玉県立小児医療センター検査技術部
2東京農業大学短期大学部
3北里大学薬学部
pp.776-777
発行日 2004年8月1日
Published Date 2004/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543100702
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γ-グルタミルトランスペプチダーゼ(γ-グルタミル転移酵素,以下,γ-GTと略)は,γ-グルタミルサイクル1)におけるグルタチオン(γ-グルタミル-システイニル-グリシン)の加水分解を開始するとともにγ-グルタミル基を他のアミノ酸やペプチドに転移させる反応を触媒する酵素である.
本酵素は,哺乳動物の腎臓,膵臓,前立腺,肝臓など種々の臓器に広く分布し,主に表面膜に見いだされアミノ酸透過に関与する.一方γ-GT活性は,肝・胆道系疾患で著しい上昇を示すため,臨床検査に汎用されている.
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