コーヒーブレイク
私の春の楽しみ
古山 幸雄
1
1TMG茂原中央病院検査室
pp.275
発行日 2004年3月1日
Published Date 2004/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543100608
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毎年,私は春一番が吹くと長靴を履いて家の近くの崖々のポイントに向かって車を走らせるのです.トランクには鋸と鎌,植木鉢を載せています.いったい何をするのでしょうか.
宝石のような美しい羽を持ち,実物を手にして眺めるとその羽の輝きは神々しく,川辺のプリンスとも,バードウォッチングの女王ともいわれている,カワセミ(翡翠)の巣作りへの協力,そのためのいつもの私のスタイルです.カワセミは砂地の,オーバーハングした崖に1月以上もかけて直径5cm,深さ30cmほどの横穴を掘りその奥に直径10cmほどの丸い部屋を作ります.そこに,6個ほどの卵を生んで雛を育てます.このとき,最大の敵はアオダイショウやシマヘビです.崖の蔦や小枝を伝って巣穴にやってくるのです.
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