技術講座 病理
ステントの入った臓器の薄切方法
新田 浩
1
,
河原 元
2
1ライカ マイクロシステムズ(株)
2東京大学医学部附属病院病理部
pp.321-330
発行日 2004年4月1日
Published Date 2004/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543100612
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
はじめに
冠状動脈ステントは再狭窄減少を期待されて臨床に応用されたが,血栓性閉塞が高頻度に認められており,その研究の方法として樹脂切片標本からの形態学的なアプローチが注目されている.本稿では親水性樹脂であるGMA樹脂によるステント挿入冠状動脈(図1)の脱水から樹脂への浸透とその包埋の方法および硬組織用ミクロトームによる樹脂切片の作製法を主に述べる.
Copyright © 2004, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.