学会印象記 第36回日本臨床衛生検査学会
楽しみの多かった学会
長 裕子
1
1東京医科歯科大学病院検査部
pp.1059
発行日 1987年8月1日
Published Date 1987/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543204247
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5月2,3日の両日,鹿児島で第36回日本臨床衛生検査学会が満留敏弘学会長の下に開催された.学会長講演の代わりに学会長の洒落たアイディアによる「我等いま何をなすべき」と題するパネルディスカッションは,時代にマッチしたせいか,参加者が多く,活発な議論が寄せられた.やはり一人一人の技師が真剣に何をすべきかに取り組んでいることを痛感させられた.
その熱気が感じられる学会で,総演題数746と多く,その内訳は臨床化学170,生理108,血液99,微生物74,血清68,一般検査42,病理39,その他146であった.一般演題は英語発表を除きすべてポスター形式をとり,しかも,まったく自由な討論形式をとったためかかえって質問者が多く,あちこちで活発な討議がなされた.来年の国際学会に備えて行われている英語発表は22題と年々多くなり,国際性の高まりが感じられた.またアドバイザーとして出席してくださった鹿児島大学・尾辻省悟教授のユーモアたっぷりの適切なご指摘は,とても参考になった.
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