失敗から学び磨く検査技術 病理標本作製法
染色の際に生じるアーティファクト―脱水不足による水滴/複数枚のカバーガラスによるフォーカスの合わない標本/脂肪滴の変位
末吉 徳芳
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1順天堂大学大学院医学研究科研究基盤センター細胞病理イメージング研究部門
pp.70-73
発行日 2005年1月1日
Published Date 2005/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543100455
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染色に当たってこんな標本ができてしまったことはないだろうか.
(1)画面の右半分が暗調で明らかに左半分と屈折率が異なる状態である(図1).
(2)腎臓糸球体の対物レンズ20倍の拡大像であるが,全体的に像の質が低下したフォーカスの定まらない写真である(図2).
(3)細胞核内に存在する脂肪滴?(図3)
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