増刊号 一線診療のための臨床検査
第II章 各論―検査編
4. 生化学検査
12)GLU,HbA1c
中西 貴裕
1
1東京都済生会中央病院臨床検査科
pp.1287-1289
発行日 2005年10月15日
Published Date 2005/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543100291
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
GLU(Glucose:グルコース,ブドウ糖)
検査の基礎
1 . 試料の取り扱い・測定上の留意点
血中のGLU値は食事や運動などにより変化する.このため採血時には飲食物の摂取から採血までの経過時間を把握する必要がある.血漿試料には解糖阻止剤(NaFなど)が必須であり,かつ採血後は採血管をよく混和して解糖阻止剤を溶解させる.また,全血を試料とした場合,測定値はヘマトクリット値の影響を受ける.
2 . 測定法の概略
日常検査法は酵素法(HK-G6PD法,GluD法,GOD法など)による自動分析法が一般的であり,なかでもHK-G6PD法は,日本臨床化学会の勧告法とされている.また,GOD法は電極法として専用装置に多く用いられている.
Copyright © 2005, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.