Laboratory Practice 生化学 自動分析装置での検査データの質を上げるためのポイント
サンプルプローブの詰まり検出と防止の例
山舘 周恒
1
1日本大学医学部附属板橋病院臨床検査部
pp.936-938
発行日 2005年10月1日
Published Date 2005/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543100144
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はじめに
自動分析機のサンプルプローブの詰まりは,日常の分析でしばしば遭遇するトラブルであり,その主な原因はフィブリンであることもよく知られている.サンプルプローブの詰まりが発生すると,その検体にとどまらずに後続のサンプリングまで障害が継続することがある.さらに,反応液に持ち込まれたフィブリン塊によって分析機の流路系に二次的な障害を引き起こすこともよく経験することである.
近年の自動分析機はサンプルの微量化とともにノズルの動きも繊細になっていることから,プローブの詰まり検知機能を付加してサンプリング時のトラブルを回避する工夫が施されるようになってきている.ここでは詰まり検知機能を確認した実験例を紹介し,その検知と予防とについて考えてみる.
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