私のくふう
偏性嫌気性菌の検出率を上げる方法:固形サンプル編
林 俊治
1
,
太田 英孝
2
1自治医科大学感染・免疫学講座 細菌学部
2自治医科大学内科学講座 消化器内科学部門
キーワード:
偏性嫌気性菌
,
固形サンプル
,
CO2スプレー缶
Keyword:
偏性嫌気性菌
,
固形サンプル
,
CO2スプレー缶
pp.218-219
発行日 2007年2月15日
Published Date 2007/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542100431
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1.目的
臨床サンプルから偏性嫌気性菌を検出するためには,酸素の存在しない嫌気状態でサンプルを輸送することが重要である.糞便などの固形サンプルを嫌気状態で輸送する方法としては,サンプル容器の中にCO2ガスを吹き込む方法が推奨されている1).しかし,ガスを吹き込むためのボンベが大きく重いため,一部の研究目的の検査を例外として,この方法はほとんど用いられていない.
一方,ヘアスプレーの缶と同じぐらいの大きさのCO2スプレー缶が市販されている.これは水草の発育を促進するための商品であり,観賞魚を扱う店で安価で販売されている.そこで,このCO2スプレー缶をガスボンベの代わりに用いてみたところ,良好な成績が得られたので報告する.
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