Laboratory Practice 生化学 自動分析装置での検査データの質を上げるためのポイント
イオン電極の特性管理とメンテナンス
飯塚 儀明
1
,
桑 克彦
2
1筑波大学附属病院検査部
2筑波大学臨床医学系
pp.532-534
発行日 2005年6月1日
Published Date 2005/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543100037
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はじめに
日常検査におけるNa,K,Cl濃度測定は,イオン選択性電極(ion-selective electrode,ISE)を用いた方法が一般的である1).さらに近年は,測定値の精確さの校正に実試料標準物質が用いられるようになり,測定値の精確さが確保され,かつ施設間差がほとんど認められない状態で実施されている1).なお,炎光光度法や電量滴定法は,その上位の精確な測定法としてしか用いられていない.
本稿では,主に日常検査のNa,K,Cl濃度測定におけるISE法の特性管理とメンテナンスのタイミングとについて解説する.
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