特集 癌の臨床検査
I 癌そのものをとらえる検査
3 癌組織産生物質"腫瘍マーカー"の検査
C.臓器別腫瘍マーカー 5)乳癌
園尾 博司
1
Hiroshi SONOO
1
1川崎医科大学内分泌外科
pp.1421-1425
発行日 1989年10月30日
Published Date 1989/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542917632
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はじめに
近年,種々の悪性腫瘍に対する腫瘍マーカーが発見され,乳癌についても多くの腫瘍マーカーが報告されている1).乳癌の腫瘍マーカーとしては血中,尿中の腫瘍マーカーのほかに,組織内のエストロゲンレセプター(estrogen receptor)や表皮増殖因子(epidermalgrowth factor)が挙げられるが,本稿では血中,尿中腫瘍マーカーのうち代表的なものを挙げ,原発および再発乳癌の診断,治療効果,予後における有用性について述べる.
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