今月の主題 アレルギー
技術解説
IgE測定法
大田 健
1
Ken OHTA
1
1東京大学医学部内科物理療法学教室
pp.251-258
発行日 1985年3月15日
Published Date 1985/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542917459
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イムノグロブリンE (IgE)の測定は,その血中濃度がIgGのおよそ4万分の1に相当するくらい低いことから,高感度のラジオイムノアッセイ(RIA)法やenzyme-linked immunosorbent assay(ELISA)法を用いて行われる.RIA法でもっとも普及しているradioimmunosorbent test (RIST)を中心に,その改良法とも言えるpaper RIST (PRIST)について,その技法を述べるとともに,両者の相関(γ=0.92)を示した.近年開発されたELISA法についても簡単に触れ,PRISTとの相関(γ=0.92)を呈示した.IgEの測定の意義は,IgEの上昇する疾患と低下する疾患とを表示することで明らかとした.
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