今月の主題 アレルギー
技術解説
好塩基球とケミカルメディエーター
田所 憲治
1
Kenji TADOKORO
1
1東京大学医学部内科物理療法学教室
pp.243-250
発行日 1985年3月15日
Published Date 1985/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542917458
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好塩基球と肥満細胞は特徴的好塩基性顆粒を有し,その表面上の受容体に結合するIgEと抗原の抗原抗体反応を引き金にヒスタミンをはじめとする各種ケミカルメディエーターを放出して,I型(アナフィラキシー型)アレルギー反応の発現に関与していることはよく知られている.本稿では,この好塩基球の性状,産生機序,疾患との関連,その機能とケミカルメディエーターについて概説し,併せて臨床検査上有用ないくつかの検査手技についても紹介する.
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