今月の主題 アレルギー
技術解説
IgE抗体の検出法と測定法
森田 寛
1
Yutaka MORITA
1
1山梨県立中央病院アレルギー内科
pp.259-265
発行日 1985年3月15日
Published Date 1985/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542917460
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
IgE抗体の検出法にはいくつかの方法があるが,それらの中で皮膚テスト,RAST(radioallergosorbent test)がもっとも広く用いられている.
皮膚テストは,皮膚の肥満細胞(mast cell)の表面上に結合しているIgE抗体と抗原とが反応するとヒスタミン,SRS-A(=slow-reacting substance ofanaphylaxis,ロイコトリエンC4,-D4,-E4)などの化学伝達物質が遊離され,その結果,皮膚に膨疹と発赤とが出現するという現象を利用したin vivoの検査法である.
Copyright © 1985, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.