Japanese
English
研究
Helicobacter pylori除菌後の血清IgG抗体価の推移
Change in Serum IgG Antibody After Eradication of Helicobacter pylori
櫻井 伊三
1
,
浪岡 知子
1
,
野田 幸一
1
,
久住 幸一
1
,
箱崎 幸也
2
,
大庭 健一
2
,
桑原 紀之
1
Izo SAKURAI
1
,
Tomoko NAMIOKA
1
,
Kohichi NODA
1
,
Kohichi KUSUMI
1
,
Yukiya HAKOZAKI
2
,
Kenji OHBA
2
,
Noriyuki KUWABARA
1
1自衛隊中央病院研究検査部
2自衛隊中央病院内科
1Division of Research & Laboratory, SDF Central Hospital
2Division of Internal Medicine, SDF Central Hospital
キーワード:
ELISA
,
H.pylori抗体
,
除菌
,
カットオフインデックス
Keyword:
ELISA
,
H.pylori抗体
,
除菌
,
カットオフインデックス
pp.981-983
発行日 1996年8月15日
Published Date 1996/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542903009
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Helicobacter pylori(H.pylori)除菌療法後の治療効果のモニター法として,H.pylori IgG抗体の推移を除菌成功群8名および失敗群6名について約1年間にわたり追跡検討した.除菌成功群では,3~6か月後から有意な抗体価の低下を示し,7~12か月では,除菌前の抗体価の60%以下になりほぼ陰性化した.一方,除菌失敗群では,12か月を通じ血清抗体価の有意な変化はみられなかった.H.pylori感染に対する血清学的検査は,生体にとって非浸襲的な方法であり,さらに多数例について定量的に検討することにより有用なモニター法になり得ると考える.
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