エッペンドルフ・マイクロリッターシステムによる超微量臨床化学検査・2
血清銅の測定
岡村 研太郎
1
,
砂野 博
1
,
小延 鑑一
2
1兵庫県立尼崎病院研究検査部
2京大病院検査部
pp.184-186
発行日 1971年2月15日
Published Date 1971/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542917304
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はじめに
前報1)で述べた鉄と同様に,血清中の微量成分である銅の比色定量をSchweizerhall銅キット,和光Cu—Testの2種の市販キットを用い本システムで行なった.鉄の測定法を参考とし,Marburgピペットは200μlを多用し,100μlはSchweizerhall法の還元剤および呈色液の採取のみに用いた.すなわち試料血清を200μlとし,除タンパク上清400μlを採り最終発色液量を600μlとし,発色した液は500μlピペットでミクロフローキュベット中に加えた.本システムによるCu 100μg%標準液の480nmでの吸光度は0.08付近,測定時間は約20分となり,和光キットを半量用いている日常測定方法に比べると吸光度は約2倍になり,また測定時間は約1/3に短縮しえた.
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