入門講座 血液
赤血球沈降速度
寺田 秀夫
1
1昭和大臨床病理学
pp.498
発行日 1968年7月15日
Published Date 1968/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542917244
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血液に抗凝固剤を加えて細い試験管に入れ,まっすぐに立てておくと赤血球は血漿の中を沈降してしだいに管底に沈殿してくる。この現象を赤血球沈降反応あるいは単に赤沈または血沈と呼んでいる。
この沈降する速さがいろいろの病気や状態によって変化するので,1918年Fahraeus (スエーデン)の創案以来今日まで健康診断に,また病気の診断や経過の判断に広く用いられている。
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