レポート
静岡県内病院と全国自治体病院における臨床病理検査室生理部門の実態調査—主として肺機能検査をめぐって
松山 靖
1
,
吉江 達子
1
,
松井 晃一
1
,
伊藤 卓司
1
1静岡県立富士見病院
pp.1073-1076
発行日 1967年12月15日
Published Date 1967/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542917209
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
はじめに
近年における医学の急速な進歩に伴い,臨床医学における臨床病理検査の重要性はいちじるしく増加し,検査には複雑かつ高度の技術を必要とするようになってきた。このような臨床病理検査室を合理的に運営するため,その実態調査や研究が盛んに行なわれているが1)〜8),諸家の報告は生化学部門に関するものが多く,生理部門に関する詳細な調査は少いように思われる。そこで私共は,生理部門において特にその重要性が増しつつある肺機能検査が,静岡県内病院においてどの程度行なわれているかを全国自治体病院のそれと比較するため,アンケートを静岡県内各病院および県外自治体病院に送り肺機能検査に関する実態調査を試みると共に,併せて検査室における人員と生理部門に備えられた器械の現状,および昭和40年度の医療器械購入予算について調査を行なった。
Copyright © 1967, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.