エッペンドルフ・マイクロリッターシステムによる超微量臨床化学検査・1【新連載】
血清鉄および血清不飽和鉄結合能測定
岡村 研太郎
1
,
鈴木 紀子
1
,
冨田 重良
1
,
小延 鑑一
2
1兵庫県立尼崎病院研究検査部
2京大病院検査部
pp.54-61
発行日 1971年1月15日
Published Date 1971/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542907063
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はじめに
近年の医療における臨床化学検査の進歩と役割はまことにめざましく,各種の分析機器が積極的に導入され,それらの性能の高度化とともに広範囲に利用されるようになってきた.
分析機器の高性能化は常に物質の本態を追求する人間固有の科学する精神と,その成果を人間の幸福に還元することを理想としているものであり,臨床検査においても1,2種目程度の検査で満足せず,疾病の本態とその病態像をより詳しく探究しようとして,多種類の検査情報を求めてくるのは当然のことといえる.これがより高性能の自動分析機器の開発をうながし,オートアナライザーSMA 12/60などの出現となったのである.
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