座談会
新しい顕微鏡
天木 一太
1
,
太田 邦夫
2
,
樫田 良精
3
,
高橋 昭三
4
,
上野 正
5
,
ブリンクマン クラウス
6
,
根岸 正秀
6
,
霜島 正
7
,
和田 計二
8
1日大板橋病院萩原内科
2東大病理学
3東大中央診療部
4東大細菌学
5日本光学
6カールツアイス
7オリンパス光学
8千代田光学
pp.906-918
発行日 1964年11月15日
Published Date 1964/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542916835
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顕微鏡はいろいろの点で進歩した
天木今日は新しい顕微鏡という題でお話いただきたいと思います。臨床検査といってもいろいろな分野がございますが,病理とか,細菌とか,血液というような検査室で働いている人たちはほとんど一日中顕微鏡を使っています。そういうわけで顕微鏡には大へん興味がもたれておりますが,最近いろいろ新しい型の顕微鏡が出てきておりますので,そういうものについて,いろいろお教えをいただいたり,あるいはご注意いただいたりしたいとおもいます。
昔は顕微鏡といいますと,いい顕微鏡を1台買っておきますと,一生使えるし,場合によっては孫の代まで使えるような状態でしたけれども,最近の顕微鏡,とくに臨床検査室で使う場合には,朝から晩まで使いますから,非常に使い方が激しいということになります。それからまた使い方としては,一日中使うわけですから,実習に使うとか,研究に使うとかいうのとは違って,使う時間が非常に長いんですから,長く使っても疲れないということも必要になってきます。
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