〈講座〉 検査技術者のための臨床病理学・2
検尿とその臨床(その2)
林 康之
1
HAYASHI YASUYUKI
1
1順天堂大学助教授臨床病理学教室
pp.565-567
発行日 1964年7月15日
Published Date 1964/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542916788
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IV.泌尿器系疾患を除く諸疾患と尿異常
前回尿異常について総括的に述べ,主な泌尿器系の病気の概要を記した。今回は検尿の第2回として,泌尿器系以外の病気でどんな種類の尿異常がおこり得るか,又どんなに多くの病気で尿異常がおこるかということを中心にまとめてみた。従って,取り上げた病気の中には,尿の変化が主症状とならないものもある。このような病気では血液検査や他の種類の検査成績にその病気に特有な検査所見や臨床所見の認められることが泌尿器系の病気と異なる。それで今回はなるべく重複を避けるため,個々の病気については今後説明する各項目を参照して頂くこととし,病名と尿所見のみを解説することとした。
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