技術解説
PBI測定法の簡易化
村井 哲夫
1
,
小林 一二美
2
,
玄番 昭夫
3
1順天臨床病理学教室
2順大中央検査室
3群大中央検査室
pp.247-251
発行日 1968年4月15日
Published Date 1968/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542916690
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はじめに
甲状腺機能検査法としてタンパク結合ヨウ素(PBI)の診断的価値が高いことは認められているが,測定手技の複雑なこと,特殊な設備,器具の必要なこと,測定所要時間の長いことなどの理由からまだ臨床側の要求に充分に答えているとは考えられない。そこで私達はPBI測定に関して測定手技の簡易化と時間の短縮を計る目的でFarrell5)らによるPBI迅速測定法について改良を加え検討し,従来の方法と比較したのでその成績を報告する。アンバーライトIRA−400(C1型)による血清無機ヨウ素の除去,およびクロム酸湿性灰化法による成績の変動を検討し,Barker1)らのアルカリ灰化法によるPBI測定成績と比較した。
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