特集 研究論文
病理学
細胞診におけるMillipore Filter法と塗抹法との比較検討,他
西 国弘
1
,
八尋 久代
1
,
相川 博
1
1国立福岡中央病院検査科
pp.793-798
発行日 1966年8月15日
Published Date 1966/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542916619
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はじめに
悪性腫瘍の早期診断は,各分野において広く行なわれているがその中でも細胞診の普及,発達目覚ましく近年わが国でも盛んに応用されるようになり診断上重要な役割をはたしつつある。
細胞診が発達した理由は,検査材料が比較的容易に患者から採取され,また同一の検査を反復行なえることや判定が迅速に行なわれ,しかも診断適中率が高いことなどであるが,しかし,これも検査材料が新しくなくてはたびたび偽陽性や偽陰性を判断しかねない。最近ミリポァフィルターを用いて細胞を濾紙上に濾過しこれを染色する方法があるのでこれと従来の遠沈法による塗抹法との比較検討を以下に述べる。
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