技術解説
線維素溶解現象測定法の実際—ユーグロブリン溶解時間法・フィブリン平板法
風間 睦美
1
1東京大学医学部吉利内科
pp.520-525
発行日 1966年6月15日
Published Date 1966/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542916598
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血中線維素溶解(以下線溶)現象測定法にはこれまで多数の方法が報告されてきたが1)12)13),これらを大別して線溶の変動を全体として把握する方法と,線溶各段階ないしこれに関係する個々の酵素の測定法とがあるが,後者についてはなお満足すべきものはほとんどなく,現在臨床検査としては前者が広く用いられる。そしてこれにも多くの方法があり,それぞれ一長一短があるが,ここには基質としてフィブリノーゲン(Fbg)を用い,比較的簡単でかつ感度も高く,臨床検査に適すると思われるものについてのみ述べることとする。
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