研究
ベンチジン濾紙反応時間のその後の2,3の検討について
佐藤 栄良治
1
1北海道網走郡津別町津別病院
pp.685-687
発行日 1967年9月15日
Published Date 1967/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542916213
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はじめに
ベンチジン濾紙反応時間とグアヤック反応との相関関係について,すでに前回(臨床検査1966年8月号)報告したが,その後において同一検体での繰返し誤差および連続検便の検討について実施し,所見を得たので報告する。報告に先立って若干の補足的な説明を記したいと思う。本方法は糞便め数ヵ所から少量ずつ取り濾紙に擦り込むような気持で薄く平等に塗布するが,厚すぎた場合塗布に使用したマッチ棒などの角で軽くかきとるようにして多すぎた便を取り除くと薄い塗抹が得られる(薄すぎても良くない)。ついでベンチジン酢酸溶液(上清を使用すること)を滴下し一定時間放置,ついでオキシドールを滴下してから反応が開始するまでの時間(秒)を読み取る方法で,数回の実習でほとんど個人差を認めない簡単なものである。以下同一検体での繰返し,および連続検便について報告し,諸賢の御指導を仰ぐしだいである。
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