技術講座 血液
ベンチジン使用禁止以降のペルオキシダーゼ染色法
小宮 正行
1
,
大場 操児
2
,
古沢 新平
3
1濁協医科大学病院臨床検査部
2濁協医科大学病院
3濁協医科大学第三内科
pp.1438-1441
発行日 1988年12月1日
Published Date 1988/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543205519
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サマリー
ペルオキシダーゼ反応の基質として古くから用いられていたベンチジン塩基が,1972年,発癌性のため入手困難となって以来,ベンチジン塩基に代わる基質を用いた染色法が次々に開発されている.一方,施設間の差をなくすために,1985年国際血液標準委員会(ICSH)により,①ジアミノベンチジン,②3-アミノ-9-エチルカルバゾール,③塩酸ベンチジン(BDH)を基質とする標準法が提唱された.しかし,これらの標準法は現時点ではあくまでreference methodであり,完全に確立されたものとはいい難い.ここでは,DAB法,3AC法の標準法およびその変法,α-ナフトールブリリアントクレシルブルー法を紹介し,各法の特徴を比較した.
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