特集 小児の検査
小児骨髄像の特徴
中山 健太郎
1
,
青木 継稔
1
1東邦大学医堂部小児科
pp.625-627
発行日 1967年9月15日
Published Date 1967/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542916195
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小児正常骨髄像
小児骨髄標本をみるにあたって,小児正常骨髄像についての認識が必要である。年令的差異があり,ことに乳児においてはいちじるしい。以下,小児骨髄細胞の形態学的特徴について若干の諸点をのべる。
1)裸核ないし胞体のせまいリンパ球様細胞がみられやすい。この傾向は,乳幼児に強く,分類上,リンパ球として数えられてはいるが末梢リンパ球とは異なる。小児期に多くみられるleucoblast型白血病の主細胞と非常に類似する点が多く,数の多いときは,同型白血病との鑑別に注意することが肝要である。また,リンパ球が幼若乳幼児なほど多く,年令の長するにしたがい,しだいに減少する。
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