特集 塗抹検査
技術解説
血液塗抹標本のつくり方
原島 三郎
1
1癌研究所附属病院内科
pp.780-785
発行日 1965年9月15日
Published Date 1965/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542915802
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はじめに
血液標本を作り,見ることは血液検査の最も基本的な技術であって,きれいな標本を作り,正確な結果を出すことが必要である。
しかしながら実際には常に良好な標本を作ることはなかなかむづかしいことであり,不良の標本を苦心しながら検鏡する場合もしばしばあるので血液検査を担当する人は正しい標本の作り方の知識をもち,日々の検査にこれを応用することが望ましい。また血液を塗抹する手技は簡単ではあるが,毎日やっていないとすぐに下手になってしまうものなので,血液検査と共に各種の検査を取扱っている一般検査室に勤務している人は,特に血液塗抹手技の習熟に努力することが必要である。
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