特集 産婦人科領域における臨床検査
技術解説
産婦人科領域感染症起因菌の検査法
水野 重光
1
1順天堂大学医学部産婦人科教室
pp.385-392
発行日 1965年5月15日
Published Date 1965/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542915755
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産婦人科領域感染症起因菌のうち重要な徴生物は化膿性細菌(ブドウ球菌,レンサ球菌,淋菌,大腸菌),結核菌,原虫類(トリコモナス),真菌(主としてカンジダ)などである。
婦人の性器およびこれと密接な関係にある尿路における主要病原微生物とその主な侵襲部位を示すと,腟トリコモナスは腟,尿道(その他,頸管,スキーン腺などに侵入),カンジダは腟,外陰,尿路,淋菌は成人では頸管,子宮付属器,バルトリン腺,尿路,小児では腟,結核菌は卵管,子宮体部内膜,卵巣,頸部,子宮腟部,腟,外陰,ブドウ球菌は子宮付属器,子宮,腟,尿路,バルトリン腺,外陰,レンサ球菌は子宮,付属器,尿路大腸菌は卵管,子宮,バルトリン腺,尿路,プロテウス菌は尿路,緑膿菌は尿路,Haemophylus vaginalisは腟である。
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