新しいキットの紹介
ペーパーディスク固相法による新しい血中成長ホルモンのラジオイムノアッセイキットの使用経験
阪東 慶一
1
,
笠原 素子
1
,
森田 純央
1
,
泉 寛治
2
1国立大阪病院臨床検査部
2国立大阪病院内科
pp.948-950
発行日 1979年9月15日
Published Date 1979/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542915205
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はじめに
ヒト成長ホルモンは脳下垂体前葉に局在し,アミノ酸191個で構成され,約21,000の分子量を持つ蛋白ホルモンである.成長ホルモンの主な作用は個体の成長に関与するものであるが,成長停止後の老人においても,糖質代,謝脂質代謝,蛋白代謝の広範な領域に,何らかの機能を有していることが明らかである.しかしまだ完全にその本態は究明されていない.
従来より,ヒト血中成長ホルモン(hGH)を測定する手段として,二抗体法によるラジオイムノアッセイが存在したが,最近抗hGH抗体を吸着させたペーパーディスクを用いる新しい測定法が開発された.今回我々は本キット(Pharmacia,Phadebas hGH Prist:塩野義製薬株式会社提供)を入手する機会を得て,種々検討したので報告する.
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