新しいキットの紹介
固相法によるT4ラジオイムノアッセイ—Corning IMMOPHASE T4キットの応用
小豆沢 瑞夫
1
,
芦田 信之
2
,
三木 哲郎
1
,
熊原 雄一
1
1大阪大学第4内科
2大阪血清微生物研究所
pp.1085-1088
発行日 1980年9月15日
Published Date 1980/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542915580
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はじめに
T4のラジオイムノアッセイ(RIA)は1970年Chopraらにより開発されて以来1),しだいに広く利用されるようになり,現在血中サイロキシン(T4)の測定において,従来のcompetitive protein binding anaIysisを凌駕している.T4RIAの長所はサンプル量が微量で済み,操作が簡便である点にある.近年,RIAの抗体結合と非結合のフラクションの分離(B・F分離)に固相法が導入されつつある.固相法は操作が簡略化でき再現性も良好であるので,特にT4のように極微量の血清サンプルを用いるRIAでは望ましい方法と考えられている.最近,著書らはCorningのIMMOPHASE T4キットを試用する機会を得たので,臨床的検討を行った.
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