新しい機器の紹介
ネフェロテックシステムによる血漿蛋白の定量
田中 庸隆
1
,
松井 正
1
,
奥田 清
2
,
川本 和信
3
,
山田 繁樹
3
1大阪市立大学病院中央臨床検査部
2大阪市立大学,中央臨床検査部
3京都第一科学検査薬部
pp.729-732
発行日 1979年7月15日
Published Date 1979/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542915149
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はじめに
血漿特異蛋白の定量には,ゲル内沈降反応を用いるSRID (single radial immunodiffusion)法,標識抗体法であるRIA (radio immunoassay)とEIA (enzyme immunoassay),それに溶液内沈降反応を用いる光散乱分析法などがある.
このうちSRID法が最も広く普及しているが,反応には長時間を要する.光散乱分析法は被検試料と特異抗血清を混合し,一定時間後に生成する抗原抗体複合物に光を照射して,得られる散乱光量から抗原量を求める方法であり,SRID法に比較して高感度で短時間に測定できる特徴を持つ.光束として紫外光(螢光法)1)やレーザー2)を用いた方法は既に発表されており,また螢光偏光解消法なども検討されているのが現状である.
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