新しいキットの紹介
エラジ酸含有APTT試薬Cephotestの使用経験
長谷川 淳
1
,
瀬谷 司
1
,
小熊 豊
1
,
山内 雅夫
1
,
村越 敏雄
1
,
長田 博
1
,
村尾 誠
1
1北海道大学第1内科
pp.726-728
発行日 1979年7月15日
Published Date 1979/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542915148
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はじめに
内因性凝固系の凝固ポテンシャルの総和を知る方法として全血凝固時間,Ca再加凝固時間,PTTなどが日常使用されていた,しかし前2者は感度が低く不安定であり,後者は試料の表面接触活性化の程度によって結果が著しく変動することが指摘されていた.そこで試料の表面接触活性の程度による誤差を除去する目的で,カオリンないしセライトの粉末を添加するAPTTが考案され広く使用されるようになった.しかしこの方法の欠点としてカオリンないしセライト粉末の沈降,ケファリン懸濁液の安定度の欠乏などが指摘されていたが,非沈降性の接触活性化剤としてエラジ酸から作られた活性化剤と至適濃度に標準化され,安定化された動物の脳から抽出されたケファリンを使用したCephotestが考案された1).たまたま我々は数年来Cephotestを使用する機会があり,その成績をまとめたのでその概略を報告する.
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