技術解説
生理機能検査と写真技術
石山 陽事
1
,
坂本 省介
2
1虎の門病院生理学科
2虎の門病院中央写真室
pp.1402-1409
発行日 1978年11月15日
Published Date 1978/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542914940
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生理機能検査で写真技術が必要なものは従来,ペン書きによる直記録が難しい心音図や筋電図のような高い周波数成分を持つ生体現象に限られていた.しかし医学の進歩に伴う種々の検査法の発達に伴って,心音図や筋電図にとどまることなく,心電図や脈波などの低い周波数を持つ現象や,超音波検査のようにブラウン管面の画像を記録するものなどにも用いられるようになった.
生理機能検査における写真技術が一般の写真技術と異なる点は,時間の変化に伴う生体の電気現象または物理・機械的現象の変化を,ブラウン管面の輝点の動きや光点(スポット)の移動をフィルムまたはオシログラフペーパーに1枚撮りあるいは連続撮影する点である.
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