Japanese
English
研究
血液成分の生理的変動第2報—血清コレステロール及びβリポタンパクの5年間の追跡観察
Physiological Variation of Blood Components, Part-2:Five years follow up study of serum total cholesterol and β-lipoprotein levels.
山本 和子
1
,
塩原 正一
1
,
今堀 彰
1
,
柳田 美子
1
,
北川 富雄
1
,
千葉 裕典
1
Kazuko YAMAMOTO
1
,
Shoichi SHIOBARA
1
,
Akira IMAHORI
1
,
Yoshiko YANAGIDA
1
,
Tomio KITAGAWA
1
,
Hirosuke CHIBA
1
1順天堂大学公衆衛生
1Dept. of Public Health, Juntendo Univ. School of Medicine.
pp.651-654
発行日 1978年6月15日
Published Date 1978/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542914781
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
はじめに
血清脂質の測定は近年,動脈硬化との関連において重要な検査となってきた1〜3).これら脂質の測定法,意義及び正常値などについては既に多数報告されている4〜11).またこれらの脂質は,血中ではタンパクと結合してリポタンパクとして存在しているが,リポタンパクについての研究も最近大きく進展した12〜21).我々は教室員の健康管理を主な目的として,血液,尿,血圧の検査を毎月実施してきたが,血清コレステロールとβリポタンパクについては5年前から測定を開始した.
このような試みは,勝沼22)が白血球について,大島ら23)がコレステロールについて,中川ら24)がヘモグロビンと全血比重について行った例が報告されてはいるものの,これまで余り多くはなされていない.そこで,我々は,血清コレステロールとβリポタンパクの5年間の追跡観察結果について若干の検討を行ったので報告する.
Copyright © 1978, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.