新しい神経・筋機能検査・1【新連載】
Single fiber EMG
吉川 信嘉
1
1神戸市立中央市民病院神経内科
pp.760-765
発行日 1977年7月15日
Published Date 1977/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542914416
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従来の筋電図は直径70〜80μmの電極を使用しており,観察される活動電位は1〜数個の単一筋線維活動電位の重なった波形であるが,直径25〜30μmの電極を使用すると単一筋線維の活動電位がピックアップできる.したがってこの方法による筋電図法は単一筋線維筋電図法(以下SFEMG)と呼ばれる.
SFEMGによる新しい検査方法は,①個々の筋線維活動電位の振幅,幅,伝導速度の測定,②神経筋接合部の病的変化の検出(Jitter現象),③筋線維密度の測定などである.以下これらの検査法について述べる.
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